門前の小僧の経営学

中小企業経営者・個人事業主の経営学。経営セミナーに参加したりビジネス書を読んだりして「これは!」と思った内容をメモ代わりにまとめています。

    経営セミナーに参加したりビジネス書を読んだりして「これは!」と思った内容をメモ代わりにまとめているブログです。
    ランチェスターやドラッカーが中心になると思いますが、特にこだわりはありません。

    タグ:ドラッカー

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    第二の使命についての前提は、組織が何を意義ある成果とするかを明らかにする。経済や社会に対し、いかに貢献するつもりかを明らかにする。 (P.F.ドラッカー/チェンジ・リーダーの条件)
    事業の定義は三つの要素からなる。
    第一は、組織をとりまく環境である。
    (中略)
    第二は、組織の使命すなわち目的である。
    (中略)
    第三は、そのような使命を達成するために必要な強みついての前提である。
    引き続き、事業を定義する3つの要素、2つ目です。

    何を以って経済や社会に貢献するのか。
    その商品、サービスがどの様に世の中のお役に立てるのか。

    ホントに役に立たないものであればすぐに淘汰されてしまうので、すべての事業は何らかの役には立っているワケです。
    一見何の役にも立ってないようなものでもです。 

    が、経営者や現場のスタッフがをそれを意識して提供できているかどうか。
    そこが重要なのではないかと思います。

    自らの事業を定義するとは、己自身を知ることでもあります。

    つまり、同じような商品やサービスを提供していても、発展する会社(組織)と衰退する会社(組織)の差は、自分達が何を提供しているのかが理解できているかどうかの差。

    そこが組織の使命(目的)が経営理念として浸透しているかどうかの差なのです。

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    第一の環境についての前提は、組織が何によって対価を得るのかを明らかにする (P.F.ドラッカー/チェンジ・リーダーの条件)
    事業の定義は三つの要素からなる。
    第一は、組織をとりまく環境である。
    (中略)
    第二は、組織の使命すなわち目的である。
    (中略)
    第三は、そのような使命を達成するために必要な強みついての前提である。
    自らの事業が何によって対価を得るのかとは、外部の環境に対してどの様な影響(変化)を与えることが出来るのか、と言うことだと思います。

    提供する商品・サービスによって世の中がどうなるのか?と言うことですね。

    単に世の中に求められているものを提供すると言うのも重要ですが、それを提供することによって社会にどのような影響を与え、変革を促すのか。
    そう言ったところまで考えることが出来れば、ドラッカーの言う「変化の先頭に立つ」ことが出来るのではないと、私は思います。

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    短期の利益を捻出するために支出を削減することは、将来のキャッシュフローを放棄することにほかならない。 (ドラッカーと会計の話をしよう/林總)

    端的に言うと『その支出は消費なのか投資なのか』と言うことです。

    銀行や税理士さんが大好きなコストカット。その「コスト」は本当に削減しても大丈夫なコストですか?

    消費も投資も帳簿上では同じ「経費」です。

    「消費」を削減しているつもりで「投資」を削減してしまうと、短期的には(経費が減って)利益が改善したように見えることがありますが、中長期的には売り上げが減少してしまい本末転倒してしまいます。
    数字だけで物事を考える人たちは、得てしてそこに気付かない人が多いのです。 

    例えば商品仕入れ、同じ品質同じ数量の商品を5%安く仕入れることには意味があります。
    しかし、品質を落としたり数を減らして5%減らしたとしたらどうでしょう?見かけ上は同じ5%のコストカットです。
    そんな馬鹿なことしないよ。
    と思うかもしれませんが、意外とやってしまっている経営者が多いのが実情です。どうしても目先の利益に迷ってしまうんですよね。

    その支出は消費(安いほうが良い経費)なのか投資(売り上げを生み出す経費)なのか、意識していますか?

    もちろん、経営者としては単に消費か投資かではなく、経費を経費で終わらせないお金の使い方を意識することも大事なのですが。

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    働く者が満足しても、仕事が生産的に行なわれなければ失敗である。逆に、仕事が生産的に行なわれても、人が生き生きと働けなければ失敗である。 (マネジメント エッセンシャル版/P.F.ドラッカー)

    企業活動を考えた場合、結果(利益)を重視するのか、過程(プロセス)や(職場)環境を重視するのかと言う話になりがちですが、ドラッカーは両立していなければ、どちらが不足しても失敗であると言っています。
    私もそう思います。

    収益を上げなければ、そもそも組織(会社)が維持できず、福利厚生などを充実させることは出来ません。
    当然、社会への貢献も絵に描いた餅で終わってしまいます。

    かといって、収益第一主義では必ずどこかに歪みが発生します。
    そして大抵の場合、その歪みは従業員や顧客あるいは取引先に転化されます。

    従業員や顧客に転化すれば、短期的には収益を上げることが出来ても、組織(会社)を維持していくことは難しいでしょう。
    いずれ、従業員の士気が低下して内部から組織が崩れるか、取引先や顧客からの支持を失って市場から退場せざるを得なくなります。

    しかし、従業員満足度のためにコストを掛けすぎることは、これもまた組織(会社)の存続を危うくすることになります。
    特に中小零細企業では、給与や福利厚生など従業員に還元できる資本には限度があります。
    そのバランスを差配するのが経営者や上級マネージャの役割ですが、もともとの資本が潤沢でない以上やはり限度があります。

    ならば、何を以って従業員のモチベーションを引き出すのか。

    ドラッカー的には、仕事とは「人が働くことによって得られる結果」であり、労働とは「人の活動(プロセス)そのもの」だと述べています。
    そして、人と労働の関係について
    • 求める結果(仕事)が同じでも、働くリズムやスピード、持続力は人によって異なる。結果を得るための方法も複数存在する。
    • 人は働くことで何かを成し遂げようとする自己実現の手段である。
    • 人は働くことで社会との係わりを持つ。
    • 労働は生計を支えると同時に、社会の経済活動の基盤となる。
    と言っています。

    この辺りがヒントになるのは確かですが、具体的にどう活動していくべきなのか、経営者の眠れない夜は続いていくことになりそうです。


    マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
    ピーター・F・ドラッカー
    ダイヤモンド社
    2001-12-14



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    組織は存続することが目的ではない。 (中略) 組織は社会の機関である。外の環境に対する貢献が目的である。 (経営者の条件/P.F.ドラッカー)

    10年で9割以上の会社がなくなる現実を考えれば、会社が存続すること自体も素晴らしいことだと言えます。

    しかし、あくまでそれは、社会に貢献するためには長く存続することが重要な要因の1つであるということであり、貢献の結果として存続しているのでなければ意味がありません。
    存続するというのは、必要条件だけど十分条件ではないのです。 

    同じくドラッカーの「成果は外にしかない」と言う言葉も大好きなのですが、会社が存続できるかどうかは、外部(顧客)からの評価以外にはあり得ません。

    つまり、会社を長く続けるためには、いかにその事業を通じて社会に貢献していくかが大事なのです。

    そして、それをどうやって従業員に落とし込んでいくか、どうやって組織を構成するスタッフが同じ理念を共有していくかが、経営者や幹部の仕事ではないかと思うのです。


    ドラッカー名著集1 経営者の条件
    P.F.ドラッカー
    ダイヤモンド社
    2006-11-10


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    企業にとっての第一の責任は、存続することである。 (P.F.ドラッカー/現代の経営)

    以前、facebookで話題になっていた投稿記事に(国税庁の2005年のデータ)によると、5年で85%、10年で94%の法人が消えていくそうです。
    法人成りしてない個人事業の起業廃業を含めると、実際の数字はもっと厳しそうですね。

    ドラッカーは「企業にとっての第一の責任は、存続することである。」と言っています。

    企業の目的が外(社会)への貢献であることを考えれば、1次的な販売はもとより、アフターを含めて組織あるいは事業を存続させるというのはやはり第一の責任だと言えます。
    つまり、「継続は力なり」は個人だけでなく組織(法人)においても同じく重要なのだと言うことですね。


    ドラッカー名著集2 現代の経営[上]
    P.F.ドラッカー
    ダイヤモンド社
    2006-11-10

     

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    個人も、会社も、お金は目指す目標を実現するために使わなくてはならない 。(ドラッカーと会計の話をしよう/林總)

    ご利用は計画的に。
    ではないですが、消費と投資を間違えてはいけません。

    特に中小零細企業では。


    キツイ言い方をすれば、借金だらけなのに会社のお金で営業車と称してベンツを買ったりしていませんか?
    と言うこと。

    売り上げを上げるために使うお金が投資であって、社長の趣味に使うお金は得てして消費で終わってしまうことが多いのです。

    私も、さすがにベンツを買ったりはしませんでしたが、過去を振り返れば多少は心当たりがあります。

    注意しましょう。



     

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    もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)の続編が登場。

    前作よりもより小説度が増しています。
    それでいてドラッカーの引用は増えており、ライトノベルを読みながらドラッカーが学べるお得な一冊。引用されるドラッカーの一節すら伏線になっています。
    前作もしドラを読まなくても楽しめますが、前作の数年後と言う設定で前作の登場人物もストーリーに絡んでくるので、もしドラを読んでいるとなお楽しめます。

    選手が1人もいないのにマネージャーばかりがたくさん集まった野球部が甲子園を目指すと言う、前作以上にぶっ飛んだ設定からはじまり、中盤から終盤に向けてはフィクション(小説)ならではのご都合主義が爆走しながらテンポよく話が進んでいくので、ラストまで読んでいて飽きません。

    今回気になったキーワードは居場所と民営化。
    もしドラでは「真摯さ」がテーマでしたが、今回は「居場所」がテーマなのかな?

    ドラッカーの言う「社会的な位置と役割」=「居場所」を作るためにイノベーションが必要、みたいな。
    イノベーションと聞くと難しく考えがちですが、もしイノを読むとイノベーションが身近に、そしてとても重要なものだと認識させられます。

    ドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読み直したくなった1冊でした。
    文句なくお勧め。

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    タイトル:ドラッカーと会計の話をしよう
    著者:林總
    読数:5読目すでに何度も読んでいるぐらい影響を受けた1冊。今回あらためて目に付いた点を挙げると
    • 会計の知識では正しい経営判断はできない。

    • 損益計算書を見ても、お金がどのように使われたのか、何も書かれていない。

    • かかったコストは書かれていても、どれだけムダがあったかは決算書とにらめっこしてもわからない

    • ABC(原価計算)の登場で管理会計がやっと時代に追いついた

    • ビジネスプロセス全体で考える

    会計年度という期間で区切った決算書は過去の情報であり、期間利益(事業単年度における利益)に捉われると正しい判断ができなくなる。
    それを踏まえて月次決算をやる意味は、単月の利益を見ることではなく、数字の流れを見ることにあるのだと思う。

    帳簿に現れないムダをどのように見つけ出すかも経営者やマネージャの仕事。知識とセンスと経験の3つが必要なのだと思う。
    ABC原価計算、以前も勉強しようとして挫折した記憶が。でもやっぱり気になる。わかりやすい本を探すか。

    内部にプロフィットセンターは存在しない。あるのはコストセンターだけである。ビジネスプロセス全体で価値を創造する。ポーターのバリューチェーンを思い出した。あれも、価値は各部門の連携や一連の流れの中で生み出されると言っていたはず。近いうちに読み直してみよう。

    通読では5回目だが、たまにパラパラをめくって読んでいるせいか本に痛みが見えてきた。予備にもう1冊買っておくかな?
    コミック版も出ているみたいなのでそっちもそのうち買おう。




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