短期の利益を捻出するために支出を削減することは、将来のキャッシュフローを放棄することにほかならない。 (ドラッカーと会計の話をしよう/林總)
端的に言うと『その支出は消費なのか投資なのか』と言うことです。
銀行や税理士さんが大好きなコストカット。その「コスト」は本当に削減しても大丈夫なコストですか?
消費も投資も帳簿上では同じ「経費」です。
「消費」を削減しているつもりで「投資」を削減してしまうと、短期的には(経費が減って)利益が改善したように見えることがありますが、中長期的には売り上げが減少してしまい本末転倒してしまいます。
数字だけで物事を考える人たちは、得てしてそこに気付かない人が多いのです。
数字だけで物事を考える人たちは、得てしてそこに気付かない人が多いのです。
例えば商品仕入れ、同じ品質同じ数量の商品を5%安く仕入れることには意味があります。
しかし、品質を落としたり数を減らして5%減らしたとしたらどうでしょう?見かけ上は同じ5%のコストカットです。
そんな馬鹿なことしないよ。
と思うかもしれませんが、意外とやってしまっている経営者が多いのが実情です。どうしても目先の利益に迷ってしまうんですよね。
その支出は消費(安いほうが良い経費)なのか投資(売り上げを生み出す経費)なのか、意識していますか?
もちろん、経営者としては単に消費か投資かではなく、経費を経費で終わらせないお金の使い方を意識することも大事なのですが。