岡山県中小企業家同友会岡山北支部1月勉強会にオブザーバー(一般)参加してきました。

今回のテーマは「労働市場の現状と今後の動向」と言うことで、(株)リクルートジョブズの中の人に来ていただいて講演。

当面採用する予定はないけど、色々と面白いお話が聞けました。

要約すると、少子高齢化で人口そのものが減っているし、失業率も低くて働ける人はほとんど働いてるので今後は否応無くシルバー層と女性の活用しかない、と言うお話。

今から約5年後の2020年には65歳以上は今より6.4%増え、25歳以下はメモし忘れたけど3~4%減るとか。
ドラッカーの『すでに起こった未来』という言葉が恐怖を持って浮かんでぞっとしました。

求人誌や求人サイトを覗くと常時募集されているイメージのコンビニとかは実は意外と足りてて、それよりもコンビニの建物を建てる大工とか内装やさんが足りなくて新規出店が出来ないのだとか。
そう言えば知り合いの社長さんも、3店舗目の出店を決めたけど内装工事の業者さん待ちで実際の出店が半年先になるってぼやいてた。

また、いまの岡山の有効求人倍率は1.46倍、基本的に岡山は有効求人倍率が高い県で、常時全国でもTOP10にはいるのだとか。
それを聞いて、リーマンショックのとき、東京はじめ各地で「12月30日だか31日だか年末ギリギリまで職安の窓口を延長します」ってニュースになってたとき、岡山の職安は早々と例年通りの日程で窓口締めてたのを思い出した。
そりゃ、なかなか応募も来ないよね。
うちも、前の会社では職安と自社のホームページでしか募集出してないのに県外から応募が来たりしてたからな。

閑話休題

さて、講演の内容をまとめると、いま失業率は3%
3%ってことはほとんどの人はすでに働いているので、雇いたいなら他社から転職させるしかないとか。

余ってるのは、一般企業が嫌うシルバー世代と女性(主に主婦層)。

働けるけど(主に条件が合わなくて)働けない女性が約300万人(うち主婦層が約170万人だとか)いて、政府が言っている「女性の活躍を強化」ってのはこの層が対象なのだとか。
そう聞くとなるほどって思うよね。
新聞はじめマスコミはこう言う政策の理由や趣旨を言わないけど。

あとはシルバー層。
年齢的に体力とかモチベーションとか色々心配で採用に躊躇する企業が多いけど、そもそものマスが多いから意外と何とかなるんだとか。
体力的には若者に勝てないけど、モチベーションとかは下手するとシルバー層のほうが良いらしい。

採用のポイントは(勤務時間や体系の)選択肢を増やすこと。
全員の勤務時間を短くしたり長くしたりするんじゃなくて、複数用意して選べるようにすることだそうです。

あと、25歳以下の若年層も意外と失業率が高いらしいが、25歳以下で転職回数とかが多いと企業側が嫌がることが多いとか。

回数よりも理由で判断してあげて。私も、採用やってたときは回数より内容(理由)を重視してました。
解雇はまだしも、倒産とか給与未払いで離職とか不可抗力だし。

もうひとつ印象に残ったのが、最近の若い子は安定志向。そこそこの給料で長くずっといられる会社が希望なのだとか。
そして一番の離職理由はコミュニケーションだそうです。

離職理由で上位が人間関係ってのは、どの世代でも共通しているそう。

そして企業が人を選ぶように応募者も企業を選ぶ。
選ばれる会社のポイントはちゃんとしてそうかどうか。選ばれるためには設備(新しいとかじゃなくて大切にされてるか)とか会社のホームページとかも大事なんだとか。

あ、この辺はうまく使えば営業トークに使えそう(笑)
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